200飲んでみた。
5年かけて200ラベル飲みました。
(飲み比べセットは「1」でカウントしてるので、実際にはもう少し多いかな。)
特約店、蔵元はもちろん、スーパーやコンビニでも美味しい日本酒が手に入ることがわかりました。
コロナ禍で大変な中ですが、生産者、小売業のみなさん、ありがとうございます。
#日本酒
道産酒「春しぼり」比較!
新年度がスタートしました。
新しいお酒も続々と蔵から出荷される嬉しいシーズンでもあります。年度始めの初更新は、北海道ではメジャーな2つの銘柄の飲み比べといきたいと思います。
どちらのビンも春らしく、淡いピンク色となっています。(中のお酒がピンク色なわけではありません。念のため。)
千歳鶴
札幌市の地酒といえば、千歳鶴。春にふさわしい、スッキリとした純米吟醸がリリースされています。酒米は全量「きたしずく」を使用。キレが良く、香りも爽やかな辛口の王道です。720mLで1400円と価格もお手頃。
https://nipponseishu-online.com/sake/products/detail.php?product_id=122
国士無双
当ブログでも紹介してきた国士無双も「春うらら」という名前で出ていました。この純米酒、ちょっと驚きます。なんと日本酒度マイナス20!数値としては超甘口です。しかし、まったくベトベトしない。後味はまさに春の陽気のようにさっぱりです。辛口のような強めの吟醸香も抑えられており、日本酒入門編としても抜群です。イチオシなのですが、通販サイトでは完売。売り切れも納得の一本ですよ。
北海道の地酒、北海道の日本酒、「国士無双」髙砂酒造株式会社ホームページ
さて、いかがでしたでしょう。北海道ではこれからがお花見シーズン。ゴールデンウィークのお出かけ用に、一本は確保しておくと良いのではないでしょうか。
瑞穂のしずく 新酒発表会
今年も早いもので2月も終わり、3月になりました。
と、いうことは…。
そうです!新酒の時期なのです!
ワインの場合、その年に収穫されたブドウを使って作ったものを「ヌーボー」と言いますね。日本酒の場合は原料が米ですから、秋に収穫して冬に仕込み、年を越してできあがった今が「ヌーボー」の時期、と言っていいのではないでしょうか。つまり、今が日本酒の今年最初のお披露目の時期なのです。
今回は2月23日に江別市民会館で行われた「瑞穂のしずく」の新酒発表会にお邪魔しました!(江別市の農業振興課に事前申し込みが必要。参加費1500円。)
お米の話。
こちらが、新酒発表会のパンフレット表紙。この催しは「江別の米で酒を造ろう会」という団体が主催して行われています。おそらく、市の生産者の方や農政に携わっている方が中心となって立ち上げているものだと思われます。
なんといっても、
「江別産米100%」!
地元民としては嬉しい限り!
使っているお米は、酒米の「彗星」。今までは食用の「きらら397」を使っていたそうですが、酒米に切り替えて味わいもグッと増したとの事。
「彗星」というと道外の方には馴染みのない品種だと思います。北海道で作られている酒米は「吟風」「彗星」「きたくりん」の3種類。酒米としてメジャーな「山田錦」や「五百万石」は生産されていないようです。多くの農産物と同じく、品種に適した気候があるんですね。
参考ページ
いよいよ会場入りです。
会場は立食パーティー形式。
各テーブルには、このようにぐい呑みと新酒が!期待が高まります。
開会時には人でいっぱいになりました。1テーブルに20人ほどはいたと思うので、200人以上が集まる熱いイベントでした。(この画像のみ加工しています)
お酒だけではありません。センターテーブルに並ぶのは地場産の農産物で作られた料理の数々。もう美味しくないわけがない!これをアテにお酒が飲めるなんて、最高です。
私は手前に写っている「キタアカリのフライドポテト」を真っ先にいただきました。キリッと冷えた新酒にホクホクの食感がたまりません。
〆までバッチリ。デザートだけでなく、日本酒を使ったカクテルコーナーもありました。新酒発表会でありながら、日本酒が苦手な人でも楽しめます。これで1500円は安い!
お酒の話。
さて、この会で提供していただいている「瑞穂のしずく」。栗山の蔵元、小林酒造さんが作ってくれています。(小林酒造さんも、そのうちレビューしたいです。)
まずは「中汲み無濾過生原酒」。日本酒の工程には濾過と火入れというものがあるのですが、その2つの前に製品にしたものです(リンク参照)。原酒はアルコール度数が高めのものが多く、独特の香りが特徴です。
こちらの生原酒も、フルーティな香りとさっぱりした飲み口。舌にプチっとくる微発泡感もあり、ワイングラスでじっくり楽しみたい味に仕上がっています。和食はもちろん、カプレーゼなどの前菜系洋食といっしょにいただきたいですね。
続いて「特別純米酒」。フルーティな香りはそのままに、火入れにより飲み口はさらにマイルドに仕上がっています。飲み飽きない、でも味わいはしっかり残すというバランスのとれたお酒です。こういう万能なお酒は、冷蔵庫に一本は入れておきたいですね。
参考ページ
甘い?辛い?
ところで、テーブルを挟んで向かいにいたお客様が、この無濾過生原酒を飲んで、
「甘いねー。美味しい!」
とおっしゃっていました。
んー、私は「辛口」だと思ったんだけどな…。
日本酒には「日本酒度」という味わいの尺度があります。居酒屋のメニューなどで+(プラス)やー(マイナス)の数字で表されているものです。一般的にプラスが辛口、マイナスが甘口とされています。私も何本か飲むうちに、なんとなくわかるようになりましたが、文に起こすまでの知識がまだありません。
色々調べたのですが、この日本酒度を公開していないお酒も多く、瑞穂のしずくもどちらかははっきりわかりませんでした。
ここからは持論ですが、お酒の「甘い」「辛い」は感じる人によって左右されるということです。もちろん、専門家による絶対的な指標はあります。ただ、家やお店で飲む時には「甘い」「辛い」といった飲み口の表示にこだわらずに、直感的に好きか嫌いかで楽しむのが一番だと思うのです。
お酒の席だけに、
「お、これはキリッと辛口だなぁ」
「いや、これマイナスだから甘口だって」
「なに⁈どこが甘いんだよ、辛いよ!」
…なんて、蘊蓄でもめてしまっては、せっかくのお酒がもったいないですよね。
高砂酒造・飲み比べセット
今回は前回書ききれなかった「飲み比べセット」のご紹介です。
↑それに伴ってタイトルも変更するという御都合主義…。
(画像が若干「赤い」ですが、ダイニング照明のせいです。ご了承ください。)
商品外側です。比較的手に入りやすい3本ですが、おみやげ用なのかパッケージ映えする見た目ですね。
左から、
「純米生貯蔵酒 国士無双」
「純米 国士無双 虚空」
日本酒には原材料や精米歩合(米を削った割合)によって種類が分かれますが、左から2本が「純米酒(=材料は米、米麹のみ)」、右が「本醸造」です。本醸造とは、醸造アルコールを含んだものを言います。醸造という響きから誤解する方もいますが、米やサトウキビを原料としたアルコールで、甲類焼酎の親戚のようなものです。
醸造アルコールを原料に加える利点として、
「香りを加える」
「腐りにくくする」
「すっきりとした味わいを出す」
という効果があるそうです。純米酒との名前の対比で「何か混ざってそうなイメージ」を持たれることもありますが、決してそうではありません。後でも解説しますが、むしろ本醸造は「どんな料理にもすっきり合う」というすばらしさがあると思います。
日本酒もワインと同じく、好みや食べ物に合わせて楽しめるところがいいのです。日本酒を愛する者として、名前や値段や先入観にとらわれず飲んでみることを強くおすすめします。
さて、ちょっと脱線しました。
まずは「純米生貯蔵酒 国士無双」です。
米本来のコクと旨味を充分に引き出し、麹の香りをほのかに残した純米生酒を火入れせずに低温貯蔵。米の風味と生の香味がしっかり生きた小さな逸品。国士無双ならではのきりりとした味わいで、ベタつかず、飲み飽きしない
3本の中では最も「日本酒感」が楽しめるお酒です。それだけに、日本酒がちょっと苦手な方にはハードルが高いかも。しっかりとした味わいがあるので、キムチや牛スジ煮込みなどの濃い味のおつまみがぴったりです。また、日本酒特有の後味をさっぱりとさせてくれる梅干しも合うと思います。
「純米 国士無双 虚空」。
北の大地で育んだ酒米「吟風」を原料に、爽やかで甘みのある味わいに仕上げたワイン感覚の低アルコール純米酒。淡麗辛口の国士無双シリーズの中で、斬新なボトルデザインとともにひときわ異彩を放つ、唯一無二の甘口です。
日本酒を分類するときに、「日本酒度」という指標があります。お店のメニューやラベルなどに+(プラス)やー(マイナス)で書かれている数字のことで、一般的にプラスは辛口、マイナスは甘口とされています。
私は以前から「辛さ、甘さの感じ方は人それぞれで、数字だけをもって味を伝えるのが難しいな。」と思っていましたが、今回解決しました。
飲み比べです。(当たり前)
他と比べて、初めて「ああ、これを甘口というのか」と理解してもらえると思います。それほどこのお酒は特徴的です。さすがセット。通常、日本酒のアルコール度数は14〜15%ですが、この商品は12〜13%。軽く飲めるので、チーズやナッツ、チョコレートなどの甘いおつまみにもぴったりです。別のお酒を飲んでいて、ちょっと口当たりを変えたいという場合にもおすすめ。
収穫された米を60%まで磨いて醸した本醸造の生貯蔵酒。低温貯蔵した生酒に一度火入れしただけのフレッシュな風味は、“生貯”ならでは。軽快な辛口でバランスのとれた味と香りは、国士無双ならでは。
「後味すっきり」という言葉は、この一本にあったかという爽やかさ。ビールや酎ハイで言えばドライな感じ。どんな料理にもぴったりですが、出汁のうまみを楽しみたいおでんや魚の煮付けといったあっさりした料理がいいのではないでしょうか。塩味でいただく天ぷらにも合いそう。冷蔵庫に常備できるリーズナブルな価格も魅力的です。また買いたくなる逸品。
初めてわかったのですが、日本酒は比べて飲むことで魅力が一段と引き立ちます。今回購入した300mlの瓶はどれも500円でお釣りがくるものですので、ぜひ3本セットで!
週末の楽しみとしての「飲み比べ」。しばらく楽しめそうです。
で、しっかり飲み切りましょう。
↓こちらも「週末」出動します!
日本酒探訪① 〜高砂酒造・明治酒蔵〜
ここ数年「日本酒」にハマっています。最近は販売店さんと蔵元さんをいくつかローテーションして買うようになりました。販売店さんには「品揃え」という強みがあり、蔵元さんには「地域限定酒」という強みがあるからです。
今回は北海道のお酒「道産酒」の紹介と応援を兼ねて、私が訪れた蔵元さんを記事にしてみます。
記念すべき第一回は高砂酒造さんです。この日の旭川市はあいにくの雪でしたが、北海道の冬ならではの風景になりました。
玄関をくぐると、おなじみ「国士無双」の暖簾が迎えてくれます。ここのように展示場を併設している蔵元さんも多く、観光スポットとしても十分な見応えがあります。
関連グッズがならぶ店舗入り口。手ぬぐいやTシャツなど、ファンならずとも欲しくなる商品がならんでいます。漢字や屋号が持つ独特の雰囲気は「アート」といってもいいでしょう。
今回購入したのは、国士無双の「蔵酒一番しぼり きたしずく」(720ml ¥1,700)と「国士無双飲み比べセット」、「国士無双おかき」の三種。
蔵酒一番しぼりは飲み口すっきり系の純米吟醸でした。そのままでも、好きなおつまみや食べ物とのマリアージュでも楽しめる万能のお酒です。きりっと冷やしていただくのがベスト。国士無双おかきは酒粕を使用した風味豊かな一品。
飲み比べセットのレビューはまた別の回にします。
他にも、直売店の奥に休憩スペースがあったり試飲ができたりと魅力満載でした。旭川観光のコースとしてもおすすめです。次回は交通機関で訪れて、様々なラベルのお酒を堪能したいと思います。
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